きみへの想いを凧にくくって
きみの見えるところまで高く揚げようと
したところまではよかったと思うんだ。
けれど川原に着いて気づいた。
きみへの想いは凧よりもずいぶんと重い。
これじゃ凧は揚がらないし
きみへの想いも届かない。
がっかりして地面に片膝ついていたら、
肩をポンとたたかれた気がした。
風のやつが俺に任せろって言うんだよ。
半信半疑で凧揚げ再開。
たくさん走って
たくさん糸を離したら
きみへの想いを乗せた凧は
風の大きな手のひらで
ぐんぐん高く
ぐんぐん遠くへ
これならきみにも見えるかな
ぼくの想いに気づくかな
風がびゅんってぼくの頭を撫でてった。
空の高い高い場所で凧が小さく揺れている。
今日はいい日。
すごく、いい日。